アイアンマンはキャプテン・アメリカやハルク、スパイダーマンなど多くのアメリカンヒーローを作り出したマーベル・コミックの一つです。
2008年に映画が公開されてから2007年のスパイダーマン以来の初登場第1位を獲得しました。
また、マーベル・ユニバースの4大ヒーローの一人で、アベンジャーズでもリーダー的な役割を果たす彼の魅力を第1作品目、アベンジャーズの解説とともに語っていきます。
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『アイアンマン』あらすじ・内容
アメリカの巨大軍需産業であるスターク・インダストリーズ社の社長である主人公、トニー・スターク。
自社の新商品「ジェリコ」のプレゼンテーションの為に、アフガニスタンのアメリカ空軍基地へ来ていました。
しかし、訪問中にいきなりテロリストに襲撃されるところから本物語は本格的にスタートしていきます。
爆風で飛ばされた時にトニーはテロリストが使用しているミサイルが自社製だと知りショックを受けます。
そのままミサイルで襲撃され続け、気づいたときには見知らぬ洞窟にいました。
しかも、胸には車のバッテリーに繋がった電磁石が埋め込まれています。あまりの事態に戸惑ったトニー。その時見知らぬ男が事情を説明してくれます。
見知らぬ男はインセン博士といい、トニーと同じようにテロリストに監禁されたアフガニスタン人の物理学者でした。
彼は瀕死の重体だったトニーに延命措置のため、胸に電磁石を取り付けたのです。
意識を取り戻して落ち着く間もなく、テロリストたちが部屋に乱入。ジェリコを作るように強要されます。
ひたすら拒むトニーをテロリスト達は本拠地の武器庫に案内します。
するとそこにはスターク・インダストリーズ社製の兵器が所狭しと並んでいました。
改めて自社の兵器がテロリストたちに渡っていることを知り、衝撃を受けるトニー。
改めて武器を作るようにテロリスト達から要求され、それに応じるふりをしながら脱出する決意をします。
テロリストの監視下の中、インセン博士と共に秘密裏にエネルギーを生み出す熱プラズマ反応炉、アーク・リアクターの小型版とパワードスーツを開発します。
パワードスーツが完成してテロリストの本拠地から脱出する時に、テロリストたちに感づかれてしまいます。
その時、インセン博士が囮になったおかげでトニーは脱出に成功しますが、インセン博士は射殺されてしまいます。
トニーは命からがら逃げ延びてアメリカ空軍に保護され、アメリカに帰還しました。
しかし、アフガニスタンの出来事をキッカケに軍需産業から撤退することを表明。
さらに私財を投じてパワードスーツの開発に取り組みます。
試作品2号を経てついに完成品を完成させたトニー。
彼は正体を明かさずに犯罪者やテロリストと闘うヒーローになります。
見どころ・注目ポイント
本編の最初の方で女性記者から死の商人、戦争成金と批判されながら女性記者からインタビューを受けていたトニー。
強力な兵器が平和を生むという父の哲学を信じて疑わなかった彼が、アフガニスタンの事件を機に180度、考え方を変えた所が注目ポイントです。
しかも、アイアンマンの開発のキッカケになる事件でもありました。
そしてもう一つの見所がアイアンマンの変身シーンです。
最初は鎧を付けていくような変身の仕方でしたが、試作品、そして完成品になるとまるで近未来のような変身シーンです。
まるで変身シーンを通してパワードスーツの性能の向上を表しているようです。
最後はやはり戦闘シーンです。テロリストを次々となぎ倒していき、戦車をも極小ミサイル一つで破壊するシーンはとても迫力があります。
また、第1作目のボスキャラであるアイアンモモンガーとの戦闘シーンでも、苦戦しながらも最後には勝利する姿がカッコいいです。
ネタバレ感想・評価
アイアンマンはマーベルコミックの実写映画を同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う一大企画の最初の作品です。
最初はアイアンマンから始まり、ハルク、そしてアイアンマン2となり、マイティ・ソーとキャプテン・アメリカと個別の作品が続きます。
最後に集大成と言わんばかりにアベンジャーズが公開されます。
日本ではあまり見ない近未来的な雰囲気で、大迫力なアクションシーンは誰もが引き込まれてしまいます。
そして、アイアンマン自身も個性的なアベンジャーズの中でも一際存在感のあるキャラです。
天才科学者でありながら少し子供っぽいところがあるトニー。
頭がいいので、先を見越してその科学力で対策を取ることができるのですが、あまりに高い科学力が裏目に出てしまうこともあります。
評価としては本土アメリカに比べると日本国内ではやや盛り上がりに欠けた結果になります。
それでもユニオンヒーローの中では興行収入が9.4億円だった作品です。アメリカではマーベルコミックはとても有名ですが、日本ではあまり浸透していないシリーズであったことも要因の一つです。
続編への期待・伏線
アイアンマンではアイアンマンの誕生と活躍がメインの話となっており、映画の最後はトニーが記者会見で自分はアイアンマンだと告白するシーンで終わります。
ここまで見ると続編はあるのか分からないですが、実は続編への伏線がエンドロールの最後にあるのです。
エンドロールの後、トニーの自室にいきなり現れるS.H.I.E.L.D.の長官ニック・フューリー。
彼が「アベンジャーズの話をしたい」というセリフで終わります。
この最後のエピソードがアイアンマンの続編だけではなくマーベルの一大企画「マーベル・シネマティック・ユニバース」の伏線でもあります。
ニックが所属するS.H.I.E.L.D.とは戦略国土調停補強配備局の略でアメリカの特殊防衛機関です。
そのエージェントであるフィル・コールソンはトニーがアフガニスタンから帰還した序盤から出てきており、度々コンタクトを取ろうと試みます。
さらには物語の終盤でオバディアが着用するアイアンモモンガ-との戦闘にも登場します。
そして、最後の記者会見のシーンでもトニーのアリバイ作りなどの根回しをし、記者会見前に戦略国土調停補強配備局の略称がS.H.I.E.L.D.に決まったことを告げます。
アベンジャーズを知りたければまずはアイアンマンから!
マーベル作品の中でも一際魅力的なアイアンマン。天才科学者でありながら正義のヒーローというギャップも彼の魅力の一つです。
変身シーンもとても近未来的で科学的。また、彼が開発したパワードスーツの数々の装備類は革新的でかっこいいものばかりです。
天才でありながら、傲慢なのに実は繊細なトニー。とても人間くさい彼の心の変化から強い信念までどこか共感してしまうところがあるのではないでしょうか。