本記事では、プロ野球における1年をシーズンの開幕からシーズンオフ、そして各種イベントなどを全てまとめています。
「プロ野球のシーズンってどんな流れなの?」、「プロ野球のシーズンオフはいつから?そして選手は何しているの?」
意外とサラッと答えられる方は少ないかと思います。
是非とも全体の流れを把握する上での参考として頂ければと思います。
また、付き合いで野球好きな人と話す機会がある、身近に野球好きがいるという方にも簡単に流れを抑えて頂けるよう、目次からサクッと流し読み頂ければと思います。
シーズン開幕
3月下旬~4月以降:レギュラーシーズン開始(ペナントレース)
長い長いシーズンオフを経て、野球ファンお待ちかねのペナントレース開始です!
シーズンオフの状況から自分のチーム状況を予測しつつ、自分の好きな球団や選手をガンガン応援していきましょう!
なお、シーズンオフの動向についてもまとめていますので、是非とも本ページの後半までご覧下さいね!
開幕戦は各チームのエースが登板することがほとんどであるため、注目度はペナントレースの中でも非常に高い試合となります。
よって、現地に野球観戦するためのチケットの倍率も高く、ファンにとっても気合の入る試合になるわけです!
注目ポイント
- 開幕戦はエース同士の投げ合いになる!
- 注目の若手選手の貴重な初試合が見られるかも?
5月下旬~6月中旬:セ・パ交流戦
普段はセ・リーグ内、パ・リーグ内での順位争いですが、このセ・パ交流戦ではセ・リーグの球団 VS パ・リーグの球団での試合となります。
そのため、パ・リーグのチームの投手が打席に入る、そしてその逆パターンがあったり、いつもとは違う展開もあり非常に楽しめる試合となります!
セ・パ両リーグにおける最も強いチームがどこかという裏付けともなり得るイベントです。
ちなみに、ソフトバンク千賀投手が右投げ左打ちであるということは交流戦で初めて知りました(笑)
普段打席に立たない選手が打席に立ち、普段DHである選手が守備に入り、新鮮な気付きが得られる貴重なイベントです!
注目ポイント
- DH制の有無による打線や守備の変更!
- セ・パ両リーグのチームが入り乱れての試合!
7月中旬:前半戦終了⇒オールスターゲーム
交流戦が終わり、7月中旬まで通常の試合が行われます。
そして交流戦などと並行して行われる、オールスターゲームに出場する選手のファン投票・選手間投票を経て、日本球界のオールスターが出そろいます。
オールスターはセ・リーグとパ・リーグに分かれて試合を行いますので、普段は敵同士である各リーグのファンが一致団結する、一体感のある試合となります。
また、球界を代表するホームランバッターによるホームラン競争も行われるため、ただ試合をするだけではない、本当に野球ファンなら楽しめる要素満載のイベントですね!
私も数年前にオールスターを現地で観戦しましたが、中には全選手の応援歌を歌える方も・・・。
オールスターのために好きな球団以外の選手の応援歌を全員分インプットしているのでしょうが、これが本物のプロ野球ファンなのだなと感動したものです(笑)
注目ポイント
- 球界人気の選手が一堂に会する!
- 普段は敵同士である各リーグのチームが一体感に包まれる!
- 球界を代表するホームランバッターによるホームラン競争!
7月中旬:後半戦開始
オールスター終了後から後半戦がスタートします。
ここから注目されるのは、疲労の蓄積により大きく成績が落ちる選手が出てくることです。
シーズンを通して出場をしたことの無い若手や体力的に衰えてきているベテラン勢にこの傾向があります。
また、季節的に夏場を迎え体調を崩す選手や逆に夏男となり成績がぐっと伸びてくる選手もいます。
選手によってはほぼ毎日試合に出続けているわけですから、疲労が蓄積していくのは無理ないですよね・・・。
しかし、そんな中でも常に好成績を維持し続ける選手がいるわけですから、本当にプロ野球選手の体力は凄いと思います。
そしてペナントレースはここから一気に順位争いが加速していきます。
チーム状況によっては助っ人外国人の補強やトレード等を行い、序盤とは異なるチームの姿を見ることが出来ます。
ペナントレース開始時には期待されていた若手がもう姿を消していたり、期待されていなかった中堅選手がチームの中核を担っていることもあります。
臨機応変に、そして柔軟なチーム運営力が求められます。チームとしての総合力が後半戦の結果に大きく響いてきます・・・!
注目ポイント
- 選手によっては成績が大きく上下する
- 助っ人外国人の加入やトレードによるチームの補強
10月上旬:レギュラーシーズン終了
長い戦いに一区切り、10月の初旬をもってレギュラーシーズンが終了となります。
各リーグの3位以内のチームがクライマックスシリーズへと出場することができ、4位以下のチームはシーズンが終了することとなります。
自分の好きな球団がまずは3位以内に入ること、それが応援しているファンとしての最低ラインになるでしょう・・・!
注目ポイント
- 好きな球団が3位以内に入るよう応援・・・!
- 4位以下である場合はシーズン終了、来季に向けて切り替えていこう!
10月中旬:クライマックスシリーズ(ポストシーズン)
(出典元:プロ野球クライマックスシリーズ : 日刊スポーツ)
クライマックスシリーズは各リーグの2位 VS 3位のチームが戦うファーストステージ(3試合制)、そしてその試合に勝利したチームが1位のチームへと挑むファイナルステージ(6試合制)で構成されています。
基本的にはレギュラーシーズンの上位チームにアドバンテージがあるため、レギュラーシーズンの結果も非常に重要となってきます。
加えて2位及び3位のチームは勝ち抜けば両ステージを戦う必要があるため、投手の起用などにおいても不利な面があります。
2017年シーズン、そういった不利な状況下でDeNAが広島を下したのは非常に大きな話題となりました。
下剋上とも呼ばれたのはこのクライマックスシリーズの仕組みにも理由があったわけです。
注目ポイント
- レギュラーシーズンの成績は非常に重要
- 上位チームから有利な試合条件となる
- 下位チームによる下剋上というドラマが生まれることも!
10月下旬~11月上旬:日本シリーズ
クライマックスシリーズで勝ち残ったセ・パのチーム1組のみが勝ち上がることの出来る、最終ステージが日本シリーズです!
現在の日本シリーズは7試合制で、先に4勝したチームが優勝となります。
最大で8試合行われ、3勝3敗1引き分けの局面で迎える8戦目は非常に熱い試合となることは間違いありませんね!
過去に3連敗からの4連勝という劇的な展開があり、最終的に4勝するまでは何が起こるかわからないのがこの日本シリーズです。
そしてこの日本シリーズの勝者が日本一のチームという称号を得ることが出来ます!!
長く熱かった野球のシーズンはこれにて閉幕となります。
ただ、ここでプロ野球が終わったわけではありません。まだまだ面白いイベントが盛りだくさんです!
選手の各種成績を眺めているだけで一日があっという間に過ぎてしまいます。OPSやUZR、セイバーメトリクスの観点での評価など、ハマる方は本当にハマるので是非ともこちらの記事も合わせてご覧下さい!
【野球】セイバーメトリクスとは?野球×統計学の最強の分析手法!たった2つの指標で野球が楽しくなる!【セイバーメトリクス】
シーズン中各種イベント
10月下旬:プロ野球ドラフト会議
全国の高校生、大学生、社会人の中から各球団が期待の新人を指名し、チームへ招き入れるための交渉権を争う会議です。
指名が重複した場合にはくじを引き、当たりの刻印があるくじを引いた球団が優先交渉権を得ることが出来ます。
即戦力となる大型新人をどの球団が指名し、どの球団が交渉権を勝ち取るのか、プロ野球においても非常に注目度の高いイベントの一つです!
10月上旬~11月下旬:戦力外通告
非常に寂しくもある戦力外通告。簡単に言ってしまえば選手に対してクビを言い渡すのがこの時期となります。
戦力外通告を受けた選手は11月30日付で自由契約選手として公示されます。
ここで現役引退か、それとも続行か。その選択を迫られることとなります。
球団職員としての道、チームを支えるバッティングピッチャーやブルペン捕手となる選手もいます。
ここでプロ野球選手としての道は無くなったと判断されるケースがほとんどです。
11月上旬:12球団合同トライアウト
現役への強い意思を持つ選手はここから更に12球団合同トライアウト(実力テストとお考え下さい)に臨み、球団からその実力を認められれば晴れてプロ野球選手として野球を続けることが出来る道も残されています。
しかしそこは非常に狭き門。2017年に実施されたトライアウトの参加者51人中、再度プロ野球選手としての道が開けたのはたった3名だけでした(2018/1/2時点)。
プロとして生きるという難しさ、それを感じさせるイベントでもありますね・・・。
シーズンオフ
11月上旬:秋季キャンプ
シーズンが終了し、ここからはシーズンオフへと突入です。
プロ野球ファンにとっては楽しくもあり、寂しくもある季節の始まりです。
秋季キャンプは日本シリーズからは大きく時間を開けずに始まります。
秋季キャンプの開催地や日程は各球団のプレスリリースより発表されます。
好きな球団のサイトは特にチェックですね!
11月上旬~12月下旬:契約更改
各選手のお給料や契約に関するお話し合いです。
今季の成績を踏まえ、来季のお給料がどうなるのか、契約年数は何年となるのか、非常に注目を集めるイベントですね。
2018年のソフトバンク契約更改では年俸1億超えが14人もいるということで大きく話題を呼んでいました。
いやはや、単年で億を稼ぐのは本当に一握りでしょうし、プロ野球選手は凄いです・・・。
そして更に注目となるのはFAでしょう!個人で移籍の交渉が可能となるFA権の行使は期待と驚き、バッシングなど、様々な盛り上がりを見せます。
国内FAで別の球団に移籍する選手がいれば、海外FAでメジャー挑戦を表明する選手もいます。
この契約更改の時期は日本球界を代表する選手達が海を渡っていく時期ともなります。
11月下旬:ファンフェスティバル
選手の普段とは違った一面を見ることが出来る、ファンのためのイベントです!
こちらも球団サイトから告知があります。
11月26日(日)ファンフェスティバル2017開催|福岡ソフトバンクホークス
意外かもしれませんが、チケット代は最安値で100円~となっています。
ランクの高いチケットももちろんありますが、全体的に良心的な価格設定なので、一度行ってみるのも面白いと思います!
12月上旬~1月中旬:各種イベント、TV出演
野球教室や球団イベント、年末特番のTV出演など、メディア関連での露出が増えてくるのがこの時期です。
ドラフト指名を受けた初々しい高校生や普段は笑顔を見せることの無い選手の自然な姿等、この時期にしか見られない瞬間が沢山あります。
1月中旬~下旬:自主トレ
現役プロ野球選手にとってはオフとなる1月ですが、勿論各自しっかりとした調整を行います。
中には自主トレを公開する選手もいるため、コアなファンな方にとっては嬉しいイベントです。
この自主トレはチームや年齢、更にはメジャーリーガーと国内選手の垣根を超えて合同で行われる場合もあります。
例えば、ソフトバンク内川が主催する2018年の合同自主トレでは以下の選手が参加します。
- 内川 聖一(福岡ソフトバンクホークス)
- 上林 誠知(福岡ソフトバンクホークス)
- 茶谷 健太(福岡ソフトバンクホークス)
- 鈴木 誠也(広島東洋カープ)
- 吉田 裕太(千葉ロッテマリーンズ)
チームの垣根を超えて己のスキルを磨くべく、互いの良いところを吸収していこうというイベントになります。
普段見ることの無い組み合わせを間近で見ることが出来る、数少ない機会ですから、ファンとしては最高のイベントだと思います!
それぞれのチームが一堂に会し、オープン戦、シーズン開幕に向けた調整を行います。
キャンプ地に行くと本当に間近で選手を見ることが出来るので、カメラ片手に現地に行ってみると面白いですよ!
2月下旬~3月末:オープン戦
2月末から開始されるオープン戦は3月末から開幕するペナントレース前に行われる非公式の試合の事を指します。
オープン戦はセ・パの球団関係なく対戦があり、かつ地方の球場でも積極的に試合が行われるためペナントレースとは違った楽しみ方が出来ます。
また、オープン戦はペナントレースに向けた調整の位置付けも担っており、期待の若手選手や普段とは違うポジションでの出場、打順の組み換えなどもあります。
2017年のオープン戦はロッテが首位となっています。
オープン戦の結果はシーズンと直結しないということでしょうかね・・・。
(2017年シーズンではロッテがパ・リーグ最下位ですからね。。)
オープン戦の状況も踏まえながらそのシーズンのスタメン予想など、徐々に開幕に向けて高まっていきます。
そしてようやくこの季節が訪れます。
プロ野球シーズンが開幕します!!!!!
最後に
少々長くなってしまいましたが、全体的な流れを何となく理解頂けたら幸いです。
プロ野球は試合を観戦することのみならず、様々な楽しみ方があります。
是非とも自分なりの楽しみ方を見つけて頂ければと思います!